
あいはぶ・I have 名前の由来

NPO法人あいはぶ・I have の語源について。
「足るを知る」という言葉があります。もともとは、中国の思想家 老子の言葉「知足者富」から来ています。
日本語にするなら、「足るを知るものは富む」、ここでいう富むというのは、金銭的に豊かになれるという意味
ではなく、「幸せ」。という意味を指します。私たちは、日々の生活の中で、自分にないものを欲しがりますし、自分以外の誰かをうらやましがることがあります。「あれが欲しい、これも欲しい、これがあれば今よりも幸せになれる」そのように自分に無いものを欲し、いかに自分が力ない存在かということに目を向けてしまう時に苦しみが押し寄せてきます。
自分に無いものに目を向けることをやめて、自分がすでに持っているものに注目する生き方ができないか?
それは私たち支援の現場でも、たとえ何らかの支援が必要な方がいたとしても、それはその人に力がないわけではなく、すでに備わっている力をうまく発揮できない状況があるからと考えます。
そして、うまくいっていない状況や環境であったとしても、その状況を否定するのではなく、その人が暮らしている環境を否定するのでもなく、今ある状況に目を向けていけるように、どうしたら、その人を含めた状況が機能するのかと考えます。足りない欠乏に目をむけて、どこかから新しく何かを持ってくるのではなく、今すでにあるものに感謝の気持ちをもって接していきたい。そのようなことから、私たちは、「すでに持っている」という事を強く主張したいと考え、【あいはぶ・I have】と名付けました。